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米英の違い

仕事とオフィスの米英表現の違い一覧

就職活動やオフィスでの会話に出てくる単語は、アメリカ英語とイギリス英語でかなり違います。たとえば「履歴書」を指す単語からしてアメリカでは resume、イギリスでは CV と別の単語になります。どちらか一方だけを覚えていると、求人サイトや職場で見慣れない単語に出会って戸惑うことがあります。ここでは仕事とオフィスにまつわる語彙をアメリカ英語(US)とイギリス英語(UK)に分けて、対比表と例文で整理します。優劣はなく、あくまで地域による使い分けとして見てください。

職種・雇用に関する違い

意味アメリカ英語イギリス英語
履歴書resumeCV
同僚coworkercolleague
インターン・実習生internplacement student
解雇する(会社都合)lay offmake redundant
解雇する(口語)firesack
退職を申し出るquithand in one’s notice
新卒向けの仕事entry-level jobgraduate job

resume と CV はどちらも「職歴をまとめた書類」を指しますが、アメリカでは resume が一般的で、CV は学術職やアカデミックな応募に使われることが多いです。一方イギリスでは職種を問わず CV が標準的な呼び方になります。

She updated her resume before applying for the position.
(彼女はその職に応募する前に履歴書を更新しました。)

She updated her CV before applying for the position.
(同じ内容をイギリス英語で表した文です。)

解雇に関する表現も地域差があります。lay off と make redundant はどちらも「会社の事情による人員削減」を意味し、個人の能力不足による解雇(fire / sack)とは区別されます。

The company had to lay off 200 employees last year.
(その会社は昨年200人を解雇(人員削減)せざるを得ませんでした。)

The company had to make 200 employees redundant last year.
(イギリス英語での同じ内容の言い方です。)

給与・休暇に関する違い

意味アメリカ英語イギリス英語
休暇vacationholiday
昇給pay raisepay rise
給与明細paycheck / pay stubpayslip
退職金・年金制度401(k)pension scheme
有給休暇paid time off (PTO)annual leave

vacation と holiday は特に混同しやすい組み合わせです。アメリカ英語の holiday は基本的に「祝日」を意味し、長期休暇には vacation を使います。イギリス英語では holiday が「休暇」全般を指し、祝日は public holiday や bank holiday と呼びます。

I’m planning to take a two-week vacation in August.
(8月に2週間の休暇を取る予定です。)

I’m planning to take a two-week holiday in August.
(同じ内容をイギリス英語で表現したものです。)

給与制度の名称も異なります。401(k) はアメリカの確定拠出型年金制度の名称で、税法の条項番号に由来する固有の呼び方です。イギリスにはこれに相当する公的な制度として pension scheme があり、勤務先を通じて加入するのが一般的です。制度の詳細は国によって異なるため、実際の内容は公式サイトや勤務先の案内で確認することをおすすめします。

オフィス設備・場所に関する違い

意味アメリカ英語イギリス英語
エレベーターelevatorlift
携帯電話cell phonemobile phone
ゴミ箱trash canbin
駐車場parking lotcar park
お手洗いrestroomtoilet
建物の1階first floorground floor
郵便mailpost
コピー機copierphotocopier
セロハンテープScotch tapeSellotape
画びょうthumbtackdrawing pin

建物の階数表示は特に注意が必要です。アメリカ英語の first floor は日本でいう1階を指しますが、イギリス英語では ground floor が1階にあたり、first floor は日本式の2階を意味します。海外のオフィスビルで会議室の階数を確認するときは、この違いを知っておくと迷わずに済みます。

Take the elevator to the third floor.
(エレベーターで4階に上がってください。※アメリカ式の階数表示です。)

Take the lift to the second floor.
(同じ場所をイギリス式の階数表示で言うとこうなります。)

Scotch tape と Sellotape はどちらも商標名が一般名詞化した例です。アメリカでは Scotch(3M社の商品名)、イギリスでは Sellotape という商品名がそのまま「セロハンテープ」を指す言葉として定着しています。

発音とスペルの違いにも注意

語彙そのものは共通でも、発音やスペルが異なる単語もあります。

単語アメリカ英語での特徴イギリス英語での特徴
schedule「スケジュール」に近い発音「シェジュール」に近い発音
organize-ize の綴り-ise の綴りも一般的(organise)
centercentercentre
colorcolorcolour
license(動詞・名詞)動詞も名詞も license動詞は license、名詞は licence と使い分ける場合がある

The meeting schedule was sent by email.
(会議のスケジュールはメールで送られました。)

この文自体はアメリカ英語でもイギリス英語でも同じ綴りで通じますが、schedule の発音は地域によってはっきり異なるので、リスニングの際に知っておくと聞き取りやすくなります。

まとめ

仕事やオフィスに関する語彙は、アメリカ英語とイギリス英語で単語自体が入れ替わるケースが多く見られます。resume と CV、vacation と holiday、elevator と lift のように、意味は同じでも使う単語が違うため、求人情報や海外拠点とのやり取りでは相手がどちらの英語圏かを意識すると誤解を避けやすくなります。どちらの表現も「正しい英語」であり、優劣の関係ではなく地域による使い分けとして覚えておくとよいでしょう。