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米英の違い

住まいと建物のアメリカ英語とイギリス英語の違い

同じ「住まい」を表す言葉でも、アメリカ英語とイギリス英語では単語そのものが違うことがよくあります。賃貸情報の広告や海外ドラマ、旅行先での会話で戸惑わないよう、住まいと建物に関する代表的な語の違いを整理しておきましょう。どちらが標準というわけではなく、地域による使い分けとして押さえておくと便利です。

部屋・設備を表す語の違い

まずは部屋の中の設備や場所を表す語です。日常会話や賃貸物件の説明でよく出てきます。

意味アメリカ英語イギリス英語
集合住宅の一室apartmentflat
エレベーターelevatorlift
蛇口faucettap
クローゼットclosetwardrobe
トイレ・洗面所bathroom / restroomtoilet / loo
コンロ・レンジstovecooker
コンセントoutletsocket / power point
懐中電灯flashlighttorch
庭yardgarden
屋根裏部屋atticloft

例文で確認してみます。

I need to charge my phone. Is there an outlet nearby?
(携帯を充電したいのですが、近くにコンセントはありますか)

イギリス英語ではここが socket や power point になります。

Could you hand me the flashlight in the closet?
(クローゼットの中の懐中電灯を取ってもらえますか)

これがイギリス英語だと Could you hand me the torch in the wardrobe? となります。単語がまるごと入れ替わる点が特徴です。

なお yard と garden については、アメリカでは家の周りの敷地全般を yard と呼び、花や植物を育てているスペースを garden と区別することもあります。一方イギリスでは家の敷地は基本的に garden と呼ぶのが一般的です。

建物の種類・不動産まわりの語の違い

住宅の種類や不動産取引に関する語にも違いがあります。

意味アメリカ英語イギリス英語
二世帯住宅duplexsemi-detached house
連棟式住宅row houseterraced house
ワンルームの部屋studio apartmentstudio flat
不動産業者realtor / real estate agentestate agent
賃貸募集中for rentto let
郵便受けmailboxpostbox / letterbox
玄関先の屋根付きスペースporchveranda
地下室basementcellar
ガレージセールyard salecar boot sale

特に注意したいのが建物の階数の数え方です。アメリカ英語では地上階を first floor と呼び、その上を second floor、third floor と数えます。ところがイギリス英語では地上階を ground floor と呼び、その上が first floor になります。つまり同じ first floor という言葉が、アメリカでは1階、イギリスでは2階を指すのです。

My office is on the first floor.
(私のオフィスは1階にあります)※アメリカ英語の場合

同じ文をイギリス人が言うと、2階を指すことになります。海外の建物案内やエレベーターのボタン表示を見るときは、この違いを意識しておくと迷わずに済みます。

estate agent と realtor についても補足しておきます。アメリカでは realtor という語がよく使われますが、これは本来は不動産業者の団体に登録している業者を指す語で、一般的な不動産業者は real estate agent とも呼ばれます。イギリスでは estate agent という言い方が一般的です。

For Rent という看板を見たら、それはアメリカ式の表現です。イギリスでは同じ意味を To Let という看板で示します。

屋外・生活まわりの語と綴りの違い

建物の外まわりや、日常生活に関わる語にも違いがあります。

意味アメリカ英語イギリス英語
歩道sidewalkpavement
ゴミ箱trash can / garbage canbin / dustbin
縁石curbkerb

The bin needs to be taken out tonight.
(今夜ゴミ箱を出さないといけません)※イギリス英語

アメリカ英語であれば The trash can needs to be taken out tonight. となります。

綴りの違いも建物や街に関する語でよく見られます。代表的なものをまとめます。

意味アメリカ式綴りイギリス式綴り
色colorcolour
中心・センターcentercentre
劇場theatertheatre
近隣・近所neighborneighbour
建物の階数storystorey
灰色graygrey
縁石curbkerb

city center と city centre のように、街の中心部を表す語でも綴りが変わります。案内表示や住所を書くときには、どちらの綴りを使う地域なのかを意識しておくとよいでしょう。story と storey は特にまぎらわしい組み合わせです。story は「物語」の意味でも使われますが、建物の階数を数えるときのアメリカ式綴りでもあります。イギリス式ではこの意味のときだけ storey という綴りを使い、物語の意味では story のままです。

使い分けの際に意識したいこと

住まいと建物に関する語は、アメリカ英語とイギリス英語で単語自体が異なるものが多く、綴りだけでなく発音が変わるものもあります。たとえば garage という単語は、アメリカ英語では後ろの音節を強く発音する傾向があり、イギリス英語では前寄りの発音になることがあります。地域による発音の揺れがあるため、細かい違いは公式サイトの発音音声や辞書アプリで確認するとよいでしょう。

学習の際は、どちらか一方だけを覚えるのではなく、両方の表現を知っておくと、海外ドラマや映画、旅行先での案内表示、賃貸物件の広告など、どちらの英語圏の情報に触れても戸惑わずに読み取れるようになります。特に first floor のように同じ言葉でも意味が変わる表現は、誤解を避けるためにも意識して覚えておくことをおすすめします。