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米英の違い

電話と連絡のアメリカ英語とイギリス英語の違い

電話をかける、留守番電話を聞く、折り返す。日常でよく使うこうした動作にも、アメリカ英語とイギリス英語では語彙や言い回しに違いがあります。どちらが正しいというものではなく、地域による使い分けとして覚えておくと、映画やドラマ、海外とのやり取りで戸惑うことが減ります。

電話に関する基本語彙の違い

まずは電話そのものや関連する道具・概念を表す単語の違いを見ていきます。

意味アメリカ英語イギリス英語
携帯電話cell phonemobile phone
固定電話landlinelandline(同じ)
留守番電話voicemailvoicemail(同じだが answerphone も使う)
電話番号phone numbertelephone number
内線extensionextension(同じ)
通話料金call chargescall charges(同じ)
公衆電話pay phonepublic phone / call box
電話帳phone booktelephone directory
着信音ringtoneringtone(同じ)
不在着信missed callmissed call(同じ)

イギリス英語で携帯電話を指す mobile は、会話の中でも単独で使われることが多く、“Can I have your mobile?”(携帯の番号を教えてもらえますか)のように名詞としてそのまま使われます。アメリカ英語では cell という略語が日常会話でよく登場し、“I left my cell at home.”(携帯を家に忘れてきました)のように使います。

公衆電話に関しては、イギリスの赤い電話ボックス(call box)は観光名所としても知られていますが、実際に使われる場面は少なくなっています。それでも表現としては残っているので、古い映画や小説で見かけることがあります。

電話をかける・受けるときの言い回しの違い

動詞や決まり文句にも違いが見られます。電話の最中によく使う表現を中心にまとめます。

意味アメリカ英語イギリス英語
電話をかけるcall someonecall someone / ring someone
電話を切るhang uphang up(同じ)
電話に出るpick uppick up(同じ)
折り返し電話するcall backring back
電話をつなぐtransfer the callput through
もしもし(応答時)Hello?Hello?
どちら様ですかWho’s calling?Who’s speaking?
少々お待ちくださいHold on, please.Hold the line, please.
電話が鳴るThe phone is ringing.The phone is ringing.(同じ)
電話番号を押すdial the numberdial the number(同じ)

イギリス英語でよく使われる ring は、電話をかけるという意味の動詞として非常に一般的です。“I’ll ring you later.”(後で電話しますね)はイギリスの会話でよく耳にする表現ですが、アメリカ英語では call you が自然です。

電話を取り次ぐ場面の put through は、イギリスのビジネスシーンで頻繁に使われます。

例文
Could you put me through to the sales department?
(営業部につないでいただけますか)

アメリカ英語では transfer を使い、次のように言います。

Could you transfer me to the sales department?
(営業部に転送していただけますか)

応答者の名前を尋ねる場面の違いも覚えておくと役立ちます。アメリカ英語の Who’s calling? に対し、イギリス英語では Who’s speaking? が使われる傾向があります。どちらも「どちら様ですか」という意味ですが、電話口での慣用表現として定着しています。

メールやメッセージ、連絡手段に関する表現の違い

電話以外の連絡手段についても、米英で呼び方や表現に差があります。

意味アメリカ英語イギリス英語
ショートメッセージtext messagetext message(同じ)
メッセージを送る(動詞)text someonetext someone(同じ)
留守電にメッセージを残すleave a voicemailleave a message
連絡を取るget in touchget in touch(同じ)
郵便番号zip codepostcode
住所を書く欄addressaddress(同じ)
返信するreplyreply(同じだが get back to you も頻出)

text という動詞は米英ともに広く使われていますが、文章を書く際の丁寧さの度合いやメッセージ文化には地域差があります。ビジネスメールの文末表現にも違いがあり、アメリカ英語では Best を使う場合が多く、イギリス英語では Kind regards や Best wishes が好まれる傾向にあります。

郵便番号の表記、zip code と postcode の違いは、海外の通販サイトやフォーム入力の際に戸惑いやすいポイントです。入力フォームの表記がどちらになっているかで、サイトの運営元の地域がある程度推測できます。

電話でよく使うフレーズ集

最後に、実際の通話で使える定型フレーズを米英それぞれの傾向とあわせて紹介します。暗記しておくと、電話口での受け答えがスムーズになります。

アメリカ英語でよく使われる表現

This is John speaking.
(こちらはジョンです)

Can I take a message?
(伝言を承りましょうか)

I’ll call you right back.
(すぐに折り返します)

He’s not available right now.
(彼は今電話に出られません)

イギリス英語でよく使われる表現

Speaking.
(私です、本人です)

Shall I take a message?
(伝言をお預かりしましょうか)

I’ll ring you straight back.
(すぐに折り返します)

He’s not available at the moment.
(彼は今対応できません)

電話に出た本人が名乗る際、イギリス英語では Speaking. の一言で済ませる場面がよく見られます。アメリカ英語でも使われますが、This is ~ speaking. と名前を添える形がやや一般的です。

これらの違いは、どちらを使っても通じないということはなく、相手がどの地域の英語に慣れているかによって自然さが変わる程度のものです。海外のコールセンターやカスタマーサポートに電話をかける機会がある場合は、相手の国に応じて言い回しを選ぶと、やり取りがよりスムーズになります。迷った場合は、どちらの表現を使っても意味は通じるため、まずは覚えやすい方から使ってみるとよいでしょう。

電話や連絡に関する語彙は日常会話でもビジネスでも頻出するため、対比表の内容を少しずつ覚えておくと、英語のニュースやドラマで登場したときにも違和感なく理解できるようになります。