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レベル別ドリル

CEFR A2からB1へ 例文と練習問題で橋渡し

CEFR(欧州評議会の言語共通参照枠)において、A2は「日常のごく身近な話題について簡単なやり取りができる段階」、B1は「身近な話題であれば、まとまりのある文章で意見や経験を述べられる段階」とされています。特定の試験スコアとの厳密な対応は試験ごとに異なるため、ここでは断定せず、公式の換算表は各試験団体の公式サイトで確認してください。

この記事では、A2からB1へ移行する際に押さえておきたい文法項目と語彙の広がりを整理し、例文と練習問題で実践的に学べるようにしています。

A2からB1で何が変わるのか

A2の段階では、現在形・過去形・簡単な未来表現(be going to)を使って、身の回りのことを短い文で伝えることが中心でした。B1では、これに加えて次のような力が求められます。

  • 経験や継続を表す「現在完了形」を使いこなす
  • 過去のある時点で進行していた動作を表す「過去進行形」を使う
  • 「もし〜なら」という仮定を条件文(if節)で表現する
  • 関係代名詞(who, which, that)を使って、一文の中で情報を補足する
  • 助動詞を使って推量や助言を表す(should, must, might)
  • 受動態を使って、動作主を明示せずに出来事を説明する
  • 伝聞(〜と言っていた)を間接話法で伝える

語彙の面では、身の回りの具体的な名詞・動詞だけでなく、意見(agree, disagree, prefer)、感情の細かい表現(disappointed, relieved, confused)、抽象的な話題(environment, health, education)に関する単語が増えていきます。また、話の順序を示す接続表現(first, then, after that, finally, however, because)も、まとまった文章を作るうえで欠かせません。

例文15

以下はA2からB1レベルで扱う文法項目を含んだ例文です。声に出して読み、意味を確認しながら進めてください。

  1. I have never been to Australia.
    (私はオーストラリアに行ったことがありません。)

  2. I have lived in this city for ten years.
    (私はこの街に10年間住んでいます。)

  3. She was cooking dinner when I got home.
    (私が帰宅したとき、彼女は夕食を作っていました。)

  4. This is the most difficult exam I have ever taken.
    (これは私が今まで受けた中で最も難しい試験です。)

  5. If it rains tomorrow, we will cancel the picnic.
    (もし明日雨が降ったら、私たちはピクニックを中止します。)

  6. If I had more money, I would travel around the world.
    (もっとお金があれば、世界中を旅行するのに。)

  7. The woman who works at the front desk is very kind.
    (受付で働いているその女性はとても親切です。)

  8. You should ask your doctor before taking this medicine.
    (この薬を飲む前に医者に相談したほうがいいですよ。)

  9. He must be tired after such a long trip.
    (あんなに長い旅行の後だから、彼は疲れているに違いありません。)

  10. The bridge was built in 1990.
    (その橋は1990年に建設されました。)

  11. I used to play the piano every day when I was a child.
    (子どものころ、毎日ピアノを弾いていました。)

  12. I enjoy watching documentaries about nature.
    (私は自然に関するドキュメンタリーを見るのが好きです。)

  13. She said that she was going to move to another city.
    (彼女は別の街に引っ越すつもりだと言っていました。)

  14. I’m going to start a new job next month.
    (私は来月新しい仕事を始めます。)

  15. First, I checked my emails. Then, I attended a meeting, and finally, I wrote a report.
    (まずメールを確認し、それから会議に出席し、最後に報告書を書きました。)

練習問題10

以下の問題に取り組み、A2からB1への理解度を確認してください。解答は問題の後にまとめています。

問題1 空欄に適切な形を入れてください。
I ___ (visit) Kyoto three times.

問題2 空欄に適切な形を入れてください。
When the accident happened, I ___ (drive) to work.

問題3 次の文を条件文(第一条件文)に書き換えてください。
(雨が降らなければ、私たちは公園に行きます。)

問題4 次の文を条件文(第二条件文)に書き換えてください。
(もし私が鳥だったら、自由に空を飛べるのに。)

問題5 関係代名詞を使って一文にしてください。
I have a friend. She lives in Canada.

問題6 適切な助動詞を選んでください。
You look pale. You ___ see a doctor. (should / must)

問題7 次の文を受動態に書き換えてください。
Someone stole my bike last night.

問題8 空欄に used to か be used to のどちらか適切な方を入れてください。
I ___ live in a small town before I moved to Tokyo.

問題9 間接話法に書き換えてください。
Tom said, “I am busy today.”

問題10 接続表現を使って文をつなげてください。
I woke up late. I missed the train. I was late for work.(First, … Then, … As a result, … のような表現を使う)


解答と解説

問題1 解答: have visited
経験を表す現在完了形です。回数を示す「three times」がある場合も現在完了形で表せます。

問題2 解答: was driving
「事故が起きたとき」という過去の一時点で進行中だった動作を表すため、過去進行形を使います。

問題3 解答例: If it doesn’t rain, we will go to the park.
第一条件文は「if節は現在形、主節はwillを使う未来形」という組み合わせが基本です。実現の可能性がある未来の仮定を表します。

問題4 解答例: If I were a bird, I could fly freely.
第二条件文は「if節は過去形、主節はwould/couldなど」で、現実には起こりにくい仮定を表します。ifの中でbe動詞を使う場合、主語に関わらずwereを使うのが標準的です。

問題5 解答例: I have a friend who lives in Canada.
関係代名詞whoは人を先行詞として、後ろから説明を加えるときに使います。

問題6 解答: should
「顔色が悪い」という状況への助言なので、should(〜したほうがいい)が適切です。mustは強い義務や確信を表すため、ここでは強すぎます。

問題7 解答: My bike was stolen last night.
受動態は「be動詞+過去分詞」で作ります。動作主(someone)が重要でない場合、byを省略することもよくあります。

問題8 解答: used to
過去の習慣を表す「used to+動詞の原形」です。be used to(〜に慣れている)とは意味が異なるので混同しないよう注意してください。

問題9 解答例: Tom said that he was busy that day.
間接話法では、時制が一つ過去にずれ(is→was)、todayのような時を表す語もthat dayのように変化することがあります。

問題10 解答例: First, I woke up late. Then, I missed the train. As a result, I was late for work.
出来事を時系列でつなげる際は、first, then, after that, as a resultなどの接続表現を使うと、話の流れが明確になります。

学習を進めるうえでのポイント

A2からB1への移行では、単に新しい文法を覚えるだけでなく、覚えた文法を組み合わせて「まとまりのある文章」を作る練習が重要になります。例えば、この記事の例文15の最後の文のように、複数の文を接続表現でつなげて、時系列や理由を説明できるようにしておくと、B1レベルで求められる「経験や意見を筋道立てて話す・書く」力に近づきます。

練習問題を解いた後は、間違えた箇所をそのままにせず、なぜその形になるのかを解説と照らし合わせて確認してください。同じパターンの文法項目で自分なりの例文を作ってみることも、定着に役立ちます。