CEFR A1からA2へ 英語例文と練習問題で基礎固め
CEFR A1とA2の違いを理解する
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages、欧州言語共通参照枠)は、言語の習熟度をA1からC2まで6段階に分けて説明する国際的な枠組みです。特定の試験のスコアと1対1で対応するものではなく、あくまで「何ができるか」を記述したものである点に注意してください。試験との換算表を見かけることがありますが、団体によって基準が異なるため、正確な対応は各試験の公式サイトで確認する必要があります。
A1は「基礎段階の入り口」とされ、自分や身近なことについて非常に簡単な表現で伝えられるレベルです。一方A2は「基礎段階の到達点」とされ、日常的でよく使われる表現を理解し、単純な情報交換ができるレベルとされています。例えば、買い物での簡単なやり取り、自分の家族や仕事について説明すること、近い過去や未来の予定について話すことなどが目安になります。
A1からA2に進む過程では、単に単語を増やすだけでなく、時制の種類を広げること、頻度や程度を表す副詞を使えるようになること、簡単な理由や目的を説明できるようになることが重要になります。
A2で扱う文法項目と語彙の範囲
A2レベルで新しく扱われることが多い文法項目を整理します。
| 項目 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 過去形 | 規則動詞・不規則動詞の過去形 | played, went |
| 未来表現 | be going to / will | I’m going to visit her. |
| 比較級・最上級 | 形容詞の比較 | bigger, the biggest |
| 助動詞 | can, must, should の基本用法 | You should rest. |
| 頻度副詞 | always, usually, sometimes など | I usually get up at 7. |
| 理由・目的 | because, to + 動詞の原形 | I study English to travel abroad. |
語彙の面では、A1が「自分の名前、家族、身近な物」を中心とするのに対し、A2では「日課、趣味、仕事、簡単な感情表現、天気、道案内」など、生活の場面が広がります。使う単語数の目安は明確に定められているわけではありませんが、日常生活でよく使われる基本語彙を1000語前後まで広げていくイメージを持つとよいでしょう。
A2レベルの例文15選
以下の例文は、A2で扱う文法項目をバランスよく含んでいます。声に出して読みながら、意味と形の両方を確認してください。
-
I usually wake up at seven in the morning.
(私はたいてい朝7時に起きます。) -
She went to the supermarket yesterday.
(彼女は昨日スーパーに行きました。) -
We are going to visit my grandmother next weekend.
(私たちは来週末、祖母を訪ねる予定です。) -
This bag is bigger than that one.
(このかばんはあちらのものより大きいです。) -
He is the tallest student in our class.
(彼はクラスで一番背が高い生徒です。) -
You should drink more water every day.
(毎日もっと水を飲んだほうがいいですよ。) -
Can you help me with this box?
(この箱を運ぶのを手伝ってもらえますか。) -
I study English every night because I want to travel abroad.
(私は海外を旅行したいので、毎晩英語を勉強しています。) -
She was tired, so she went to bed early.
(彼女は疲れていたので、早く寝ました。) -
What did you do last Sunday?
(先週の日曜日は何をしましたか。) -
I have never been to Australia.
(私はオーストラリアに行ったことがありません。) -
It was raining when I left home.
(家を出たとき、雨が降っていました。) -
My brother is more interested in music than sports.
(私の弟はスポーツより音楽に興味があります。) -
Could you tell me how to get to the station?
(駅までの行き方を教えていただけますか。) -
If it is sunny tomorrow, we will go on a picnic.
(もし明日晴れたら、ピクニックに行きます。)
これらの例文には、過去形、未来表現、比較級・最上見、助動詞、理由を表すbecauseなど、A2で重視される要素が含まれています。特に7番や14番のようなCan you / Could you で始まる依頼表現は、日常会話で頻繁に使われるため、そのまま覚えてしまうと便利です。
練習問題10問
それぞれの問題に取り組んだあと、下の解答解説で確認してください。
問題1 次の文を過去形に書き換えてください。
I go to school by bus.
問題2 空欄に適切な語を入れてください。
She ( ) her homework before dinner yesterday.
問題3 次の文を「be going to」を使った未来の文に書き換えてください。
I visit my aunt next month.
問題4 比較級を使って文を完成させてください。
This question is ( difficult ) than that one.
問題5 最上級を使って文を完成させてください。
He is ( fast ) runner in his class.
問題6 適切な助動詞を選んでください(can / should / must)。
You look tired. You ( ) take a rest.
問題7 頻度副詞を正しい位置に入れてください。
I go to the gym. (usually)
問題8 because を使って、2つの文を1つにつなげてください。
I stayed home. It was raining.
問題9 次の疑問文に対する自然な答えを1つ作ってください。
What did you do last weekend?
問題10 日本語を英語にしてください。
「駅までの行き方を教えていただけますか。」
解答と解説
問題1の解答
I went to school by bus.
解説:go の過去形は went です。不規則動詞なので形をそのまま覚える必要があります。
問題2の解答
She did her homework before dinner yesterday.
解説:do の過去形は did です。yesterday という過去を示す語があるため、過去形を使います。
問題3の解答
I am going to visit my aunt next month.
解説:be going to は、すでに決めている予定や意図を表すときに使われる表現です。
問題4の解答
This question is more difficult than that one.
解説:difficult のように音節の多い形容詞は、語尾を変化させず more をつけて比較級を作ります。
問題5の解答
He is the fastest runner in his class.
解説:fast は短い形容詞なので、語尾に est をつけて最上級にします。最上級の前には the をつけます。
問題6の解答
You look tired. You should take a rest.
解説:should は「〜したほうがよい」という助言を表します。must は義務、can は能力や許可を表すため、この文脈では should が自然です。
問題7の解答
I usually go to the gym.
解説:頻度副詞は一般動詞の前、be動詞の後ろに置くのが基本の位置です。
問題8の解答
I stayed home because it was raining.
解説:because のあとには理由を表す文が続きます。「雨が降っていたので家にいた」という自然な因果関係になっています。
問題9の解答例
I went shopping with my friend.
(友人と買い物に行きました。)
解説:過去の出来事を尋ねる質問には、過去形で答えるのが基本です。答え方は一つに決まっているわけではないので、自分の実際の予定に合わせて別の文を作る練習もしてみてください。
問題10の解答
Could you tell me how to get to the station?
解説:Could you 〜? は Can you 〜? よりも丁寧な依頼表現です。道を尋ねる場面でよく使われる定型表現として、そのまま覚えておくと役立ちます。
次のステップに向けて
A2レベルの内容が定着してきたら、現在完了形や関係代名詞など、より複雑な文構造を扱うB1レベルに進む準備が整います。今回の例文や練習問題を繰り返し声に出して練習し、特に過去形の不規則動詞や比較級・最上級の作り方については、頭で理解するだけでなく実際に使う場面を想定して練習を重ねることが力につながります。
学習を進める中で自分の実力がどのレベルにあるか気になる場合は、各種の英語検定試験の公式サイトで、CEFRとの対応についての説明を確認することをおすすめします。試験によって対応の考え方が異なるため、断定的な換算表だけに頼らず、公式情報を確認する姿勢が大切です。