AI英語ナビ

学習メニュー

学び直し最初の3日間の学習メニューと進め方

英語を学び直すと決めたとき、多くの人がつまずくのは「何から手をつけるか」ではなく「3日目に続かない」ことです。参考書を買って1日目は張り切るものの、2日目に文法の細かさに疲れ、3日目には別の用事を理由に休んでしまう。そうならないために、最初の3日間だけを切り出して、負荷を調整したメニューを用意しました。

3日間の全体像

最初の3日間は「英語力をつける」ことより「英語に触れる時間を生活に組み込む」ことを目的にします。無理に文法を網羅しようとせず、1日30分から45分程度で終わる範囲に絞っています。

日テーマ所要時間の目安この日の到達目安
1日目現状把握と学習環境づくり30〜40分自分の弱点を言葉で説明できる
2日目基本文型の棚卸し30〜45分be動詞と一般動詞の文を区別して作れる
3日目日常会話の基本表現30〜45分自己紹介と簡単な受け答えができる

3日間を通して共通のルールは一つです。「完璧に覚えること」を目標にしないこと。1日目で覚えたことを3日目に半分忘れていても、それは失敗ではなく通常の学習過程です。

1日目のメニュー 現状把握と学習環境づくり

1日目は新しい知識を詰め込む日ではありません。自分が英語のどこでつまずくのかを言語化し、学習を続けるための環境を整える日です。

時間内容
10分中学英語の教科書やアプリの目次を眺め、知っている単元と怪しい単元に印をつける
10分簡単な英文を3つ音読し、つまずいた箇所をメモする
10〜20分学習記録用のノートかアプリを決め、今日の気づきを書く

音読する英文の例を挙げます。

  • I go to work by train every day.
     (私は毎日電車で仕事に行きます。)
  • She has been living in Osaka for three years.
     (彼女は大阪に3年間住んでいます。)
  • Could you tell me how to get to the station?
     (駅までの行き方を教えていただけますか。)

1つ目は問題なく読めても、2つ目の現在完了進行形で止まる、3つ目のCould you ~で丁寧さの感覚がつかめない、ということがよくあります。どこで止まったかをメモしておくと、2日目以降の学習内容を自分用に調整しやすくなります。

到達目安は「英語がペラペラ話せるようになる」ではなく、「自分の弱点を一文で説明できる」ことです。例えば「過去形は分かるが現在完了になると混乱する」と言えれば、1日目は十分な成果です。

つまずいたときの代替案

教科書の目次を見ても何が分からないのか分からない、という状態になることがあります。その場合は無理に分析せず、短い英文を5つ音読するだけにとどめても構いません。分析は2日目以降に先送りしてよい作業です。

2日目のメニュー 基本文型の棚卸し

2日目は英文の骨組みを再確認します。英語の文は大きく分けて「be動詞の文」と「一般動詞の文」の2種類で、この区別があいまいなまま中級レベルの内容に進むと、後々混乱しやすくなります。

時間内容
10分be動詞の文と一般動詞の文の違いを例文で確認する
15分否定文・疑問文への変換を手を動かして練習する
10〜15分1日目にメモした弱点のうち1つだけを調べる

be動詞の文の例です。

  • I am a teacher.
     (私は教師です。)
  • She is busy today.
     (彼女は今日忙しいです。)

一般動詞の文の例です。

  • I like coffee.
     (私はコーヒーが好きです。)
  • She works at a hospital.
     (彼女は病院で働いています。)

この2つの違いが分かると、否定文や疑問文の作り方の理解が早くなります。be動詞の文はbe動詞をそのまま動かすだけですが、一般動詞の文にはdoやdoesが必要になります。

  • I am not a teacher.
     (私は教師ではありません。)
  • I don’t like coffee.
     (私はコーヒーが好きではありません。)
  • Does she work at a hospital?
     (彼女は病院で働いていますか。)

ここでdoesを使う場面でdoを使ってしまう、三人称単数のsを忘れる、といった間違いが出やすいところです。間違えること自体は学習が進んでいる証拠なので、気にせず次に進んでください。

到達目安は、be動詞の文と一般動詞の文を見分けて、それぞれの否定文と疑問文を作れることです。完璧な正確さではなく、仕組みを言葉で説明できる状態を目指します。

つまずいたときの代替案

否定文や疑問文への変換で手が止まる場合は、肯定文だけを10個音読することに切り替えても構いません。変換のルールは3日目以降に持ち越しても問題ありません。文法用語が難しく感じる場合は、「be動詞」「一般動詞」という言葉を使わず、「amやisが入る文」「それ以外の文」と自分の言葉で呼び直すだけでも理解は進みます。

3日目のメニュー 日常会話の基本表現

3日目は文法から離れて、実際に使う場面を想定した表現に触れます。自己紹介と簡単な受け答えができることを目指します。

時間内容
10分自己紹介文を自分用に組み立てる
15分簡単な質問と受け答えのパターンを練習する
10〜20分声に出して自己紹介を言ってみる

自己紹介の例文です。

  • Hi, my name is Tanaka. I work in sales.
     (こんにちは、田中と申します。営業の仕事をしています。)
  • I’m from Osaka, but I live in Tokyo now.
     (出身は大阪ですが、今は東京に住んでいます。)
  • I’m interested in learning English again.
     (英語をもう一度学び直すことに興味があります。)

質問と受け答えの例です。

  • Where are you from? — I’m from Japan.
     (出身はどこですか。— 日本出身です。)
  • What do you do? — I work as an engineer.
     (お仕事は何をされていますか。— エンジニアをしています。)
  • How long have you studied English? — I studied it in school, but I’m starting again now.
     (英語はどのくらい勉強していますか。— 学校で習いましたが、今また始めたところです。)

3つ目の質問への答えは、学び直しを始めたばかりの人が実際に使う場面が多い表現です。こうした「今の自分の状況をそのまま話す」文は、暗記した例文より記憶に残りやすい傾向があります。

到達目安は、自分の名前・出身・仕事について1文ずつ言えることです。流暢さは求めず、つかえながらでも最後まで言い切れれば十分です。

つまずいたときの代替案

自己紹介文を自分で組み立てるのが難しい場合は、上記の例文の単語を自分の情報に置き換えるだけにしてください。Tanakaを自分の名前に、salesを自分の職業に変えるだけでも、立派な自己紹介文になります。声に出すことに抵抗がある場合は、声に出さず頭の中で言う、あるいは書き出すだけでも代替になります。

4日目以降につなげるために

3日間を終えた時点で目指すのは、英語が上達したという実感ではなく、学習を続けられる仕組みができている状態です。1日目に書いたメモ、2日目に確認した文型、3日目に作った自己紹介文は、4日目以降の学習内容を決める材料になります。

例えば1日目のメモに「現在完了が分からない」とあれば、4日目はそこから始められます。3日目の自己紹介文に「もっとこう言いたかった」という表現があれば、そこを調べることが次の学習テーマになります。

最初の3日間で大切なのは、完成度の高い英語力を手に入れることではなく、自分なりの学習の進め方を一度体験しておくことです。この3日間のメニューがそのまま次の1週間、1か月の土台になります。