AI英語ナビ

間違えやすい英文

関係代名詞で日本人がやりがちな間違い15選

関係代名詞は日本語にない発想の文法なので、日本語の語順や感覚のまま英語に置き換えると不自然な文が生まれやすい項目です。ここでは典型的な誤りを15例取り上げ、「誤った英文」「なぜ不自然か」「自然な英文」の順に整理します。

主語や目的語を二重に言ってしまう間違い

日本語では「東京に住んでいる友達」のように、関係代名詞に当たる言葉なしで文をつなげます。この感覚のまま英語を作ると、関係代名詞の後ろに余計な代名詞を残してしまうことがあります。

誤り
I have a friend who he lives in Tokyo.

なぜ不自然か
who はこの文の中で「lives の主語」を兼ねています。そこにさらに he を置くと、主語が二重になってしまいます。日本語では「彼が」という言葉が出てこないため、英語でも不要だと意識しにくい部分です。

自然な英文
I have a friend who lives in Tokyo.
(私には東京に住んでいる友達がいます)

誤り
This is the book which I bought it yesterday.

なぜ不自然か
which がすでに bought の目的語の役割を果たしているのに、it を残すと目的語が二重になります。「私が昨日買った本」という日本語には「それを」に当たる言葉が表面に出ないため、英語でも省略していいはずだという判断がしにくいのです。

自然な英文
This is the book which I bought yesterday.
(これは私が昨日買った本です)

誤り
The man who I talked to him is my teacher.

なぜ不自然か
前置詞 to の目的語として him を残してしまうパターンです。who(または whom)がすでに talked to の対象を表しているため、him は不要です。

自然な英文
The man who I talked to is my teacher.
(私が話した男性は私の先生です)

who と which の使い分けを誤る間違い

日本語は人にもものにも「〜という」という同じ言い方でつなげるため、who と which の区別が曖昧になりがちです。

誤り
I have a dog who is very cute.

なぜ不自然か
who は人を指すときに使う語です。犬や物には which(会話では that も使われます)を使います。日本語では人も動物も区別なく「かわいい犬」と言えるため、この区別を忘れやすくなります。

自然な英文
I have a dog which is very cute.
(私はとてもかわいい犬を飼っています)

誤り
Everyone which attended the party enjoyed it.

なぜ不自然か
今度は逆に、人を指す everyone に which を使ってしまう例です。人には who、それ以外には which という区別を意識しておく必要があります。

自然な英文
Everyone who attended the party enjoyed it.
(パーティーに出席した人は皆楽しみました)

前置詞が抜け落ちてしまう間違い

日本語の動詞は「〜で働く」「〜に住む」のように助詞が動詞にくっついているため、英語にするときに必要な前置詞を忘れてしまうことがあります。

誤り
The house which I live is old.

なぜ不自然か
live は自動詞で、「〜に住む」と言うには live in が必要です。関係代名詞の文では、この in が文末に残ります。日本語の「私が住んでいる家」には「〜で」に当たる語が動詞の中に溶け込んでいるため、英語で前置詞を復元する意識が働きにくいのです。

自然な英文
The house which I live in is old.
または
The house where I live is old.
(私が住んでいる家は古いです)

誤り
This is a company which people work hard.

なぜ不自然か
work も自動詞で、「〜で働く」には work at や work for が必要です。場所を表す先行詞を受けるときは where を使う方が自然な場合が多くあります。

自然な英文
This is a company where people work hard.
(これは人々が一生懸命働く会社です)

誤り
I know the reason which he was late.

なぜ不自然か
「理由」を表す名詞を受けるときは why を使うか、for which のように前置詞を補う必要があります。which だけでは「〜のために遅れた」という関係を作れません。

自然な英文
I know the reason why he was late.
(私は彼が遅れた理由を知っています)

whose の使い方を誤る間違い

whose は「誰々の」という所有関係を表す語で、後ろに必ず名詞が続きます。この形を崩してしまう誤りがよく見られます。

誤り
She is the person whose I respect.

なぜ不自然か
whose の後ろには名詞が必要ですが、この文では respect の目的語として使おうとしています。「私が尊敬する人」は所有関係ではなく目的語の関係なので、whose ではなく whom(または that、省略)を使います。

自然な英文
She is the person whom I respect.
(彼女は私が尊敬している人です)

誤り
He has a car whose color is it red.

なぜ不自然か
whose color で「その車の色」という一つの名詞のかたまりができています。そこにさらに it を入れると、is の主語が二重になってしまいます。

自然な英文
He has a car whose color is red.
(彼は色が赤い車を持っています)

that と which、コンマの有無を混同する間違い

日本語には「補足的に説明を加える」ことと「限定して特定する」ことを文法的に区別する仕組みがないため、この区別は特に見落としやすいポイントです。

誤り
My father, that is a doctor, works in Osaka.

なぜ不自然か
コンマで区切って補足情報を加える言い方(非制限用法)には that を使えません。that は「どの父親なのかを特定する」ような制限用法でのみ使われます。父親は一人しかいないのが前提なら、補足情報として who を使います。

自然な英文
My father, who is a doctor, works in Osaka.
(私の父は医者ですが、大阪で働いています)

誤り
My brother who lives in Canada is a teacher.
(兄弟が一人しかいない場合)

なぜ不自然か
コンマなしのこの形は「カナダに住んでいる方の兄」という意味になり、他にも兄弟がいることを暗示してしまいます。兄が一人しかいないなら、コンマを入れて補足情報として扱う必要があります。日本語では「私の兄はカナダに住んでいますが」と言えば誤解が生じないため、英語でもコンマの有無が意味を左右することに気づきにくいのです。

自然な英文
My brother, who lives in Canada, is a teacher.
(私の兄はカナダに住んでいますが、教師です)

接続詞のように使ってしまう間違い

日本語の「それで、それは」という感覚のまま and と which を並べてしまう誤りもよく見られます。

誤り
I bought a bag and which is very useful.

なぜ不自然か
which はそれ自体が前の文とつながる働きを持っているため、and と一緒に使うと接続の働きが重複してしまいます。and を消してコンマだけにすれば自然になります。

自然な英文
I bought a bag, which is very useful.
(私はかばんを買いましたが、それはとても便利です)

省略のルールを誤解する間違い

関係代名詞は目的格であれば省略できますが、主格は基本的に省略できません。また、先行詞がある文で what を使うのも典型的な誤りです。

誤り
The girl is dancing over there is my sister.

なぜ不自然か
「あそこで踊っている女の子」を日本語のまま直訳すると、主格の関係代名詞ごと省いてしまいがちです。しかし主格の who や that は、目的格と違って省略できません。

自然な英文
The girl who is dancing over there is my sister.
(あそこで踊っている女の子は私の妹です)

誤り
This is the picture what I took.

なぜ不自然か
「〜するもの」という日本語のイメージから what を使ってしまう誤りです。what は「こと・もの」を先行詞なしでまとめて表す語で、the picture のように先行詞がすでにある文では使えません。先行詞がある場合は that か which を使います。

自然な英文
This is the picture that I took.
(これは私が撮った写真です)

まとめ

関係代名詞のミスの多くは、日本語では表面に出てこない主語や目的語、前置詞を英語で復元し忘れることから生まれます。逆に言えば、関係代名詞の後ろに「もう一つ同じ役割の言葉が残っていないか」を確認する癖をつけるだけで、多くの誤りは防げます。また who と which の区別、コンマの有無による意味の違いは、英文を書いた後に読み返して確認する習慣をつけると定着しやすくなります。今回の15例を参考に、自分の書いた英文に同じパターンの誤りがないか見直してみてください。