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間違えやすい英文

可算名詞と不可算名詞で日本人がやりがちな間違い

「アドバイスをください」を英語にするとき、つい an advice や advices と書いてしまったことはないでしょうか。日本語には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」という区別がほとんどないため、この可算・不可算の感覚は多くの日本人学習者がつまずくポイントです。ここでは、実際によく見かける誤りを15例取り上げ、なぜ不自然なのか、どう直せばよいのかを順番に見ていきます。

日本人が可算・不可算を間違えやすい理由

日本語では「情報」も「情報たち」とは言わず、「家具」も「家具が3つ」とは数えません。名詞の前に「1つの」「たくさんの」をつけるかどうかで数の意識が決まる英語とは違い、日本語は助数詞(〜個、〜枚、〜台)を使うことで数を表します。

そのため、英語を書くときに「たくさんの」を反射的に many や複数形の -s に結びつけてしまい、本来は不可算である名詞まで複数形にしてしまう、というミスが起こります。逆に、日本語で「1つ」と数えたくなる名詞が英語では不可算扱いになることもあり、その感覚のズレを一つずつ確認していくことが対策になります。

「たくさんの○○」で間違えやすい不可算名詞

日本語で「〜がたくさんある」と言いたくなる場面でも、英語では不可算名詞として扱われる単語がまとまってあります。

1. information(情報)

誤 I have many informations about the project.
なぜ不自然か informationは「情報」という抽象的な集合を表す不可算名詞で、複数形にはなりません。
正 I have a lot of information about the project.
訳 私はそのプロジェクトについて多くの情報を持っています。

2. advice(助言)

誤 Can you give me an advice?
なぜ不自然か adviceも不可算名詞なので、aをつけたり複数形にしたりできません。1件のアドバイスを表したいときは a piece of advice を使います。
正 Can you give me some advice? / Can you give me a piece of advice?
訳 アドバイスをもらえますか。

3. furniture(家具)

誤 I bought a new furniture for my room.
なぜ不自然か furnitureは椅子や机などをまとめて指す集合的な不可算名詞です。個数を言いたいときは a piece of furniture のように数えます。
正 I bought a new piece of furniture for my room. / I bought some new furniture for my room.
訳 私は部屋のために新しい家具を買いました。

4. luggage / baggage(荷物)

誤 I have two luggages for the trip.
なぜ不自然か luggageもbaggageも不可算名詞で、荷物の個数はa piece of luggageやbagで表します。
正 I have two pieces of luggage for the trip. / I have two bags for the trip.
訳 旅行のために荷物が2つあります。

5. news(ニュース)

誤 The news are good today.
なぜ不自然か newsは語尾に-sがついていますが単数扱いの不可算名詞です。動詞もisを使います。
正 The news is good today.
訳 今日のニュースはよい内容です。

6. work(仕事)

誤 I have many works to finish this week.
なぜ不自然か 「仕事、作業」という意味のworkは不可算名詞です。「作品」という意味のときだけworksと複数形にできます。
正 I have a lot of work to finish this week.
訳 今週中に終わらせる仕事がたくさんあります。

7. equipment(機材、道具)

誤 The lab has many new equipments.
なぜ不自然か equipmentは道具類をまとめて指す不可算名詞です。個数を言うときはa piece of equipmentとします。
正 The lab has a lot of new equipment.
訳 その研究室には新しい機材がたくさんあります。

8. homework(宿題)

誤 The teacher gave us many homeworks.
なぜ不自然か homeworkは不可算名詞で、量を表すにはmuchやa lot ofを使います。
正 The teacher gave us a lot of homework.
訳 先生は私たちにたくさんの宿題を出しました。

9. traffic(交通量)

誤 There were a lot of traffics on the highway.
なぜ不自然か 「交通量」という意味のtrafficは不可算名詞です。
正 There was a lot of traffic on the highway.
訳 高速道路には多くの交通量がありました。

数え方のルールを覚えれば直せる名詞

次のグループは、単語自体を複数形にするのではなく、数え方を表す単位を足すことで正しく数えられるようになるものです。

10. bread(パン)

誤 I ate two breads for breakfast.
なぜ不自然か breadは「パンという食品」を指す不可算名詞です。個数はa loaf ofやa slice ofで数えます。
正 I ate two slices of bread for breakfast.
訳 朝食にパンを2枚食べました。

11. hair(髪の毛)

誤 She has many hairs on her head.
なぜ不自然か 「頭髪全体」を指すhairは不可算名詞です。1本1本を数えるときのみhairsという複数形が使えますが、日常会話ではほぼ使いません。
正 She has a lot of hair on her head.
訳 彼女は髪の毛がたくさんあります。

12. fruit(果物)

誤 I ate many fruits yesterday.
なぜ不自然か 「果物」を集合的に指すfruitは不可算名詞として扱うのが一般的です。fruitsという複数形は「果物の種類」を強調するときに使います。
正 I ate a lot of fruit yesterday.
訳 昨日は果物をたくさん食べました。

状況によって可算・不可算が変わる名詞

同じ単語でも、意味によって可算名詞になったり不可算名詞になったりするものがあります。文脈で判断する必要があるため、まとめて整理しておきます。

13. experience(経験)

誤 I have many experiences in customer service.
なぜ不自然か 「〜の分野での経験の豊富さ」という意味では不可算名詞として扱われます。individual experiences(個々の出来事)を指すときは複数形にできますが、この文では「経験の量」を言いたいので不可算のままにします。
正 I have a lot of experience in customer service.
訳 私は接客の経験が豊富です。

補足として、旅行中に起きた出来事のように具体的な体験を並べる場合は複数形が自然です。
例 I had many interesting experiences during the trip.(旅行中に多くの興味深い出来事がありました)

14. paper(紙、論文)

誤 I need a paper to write this note.
なぜ不自然か 「紙」という素材を指すpaperは不可算名詞なので、a paperとは言えません。1枚と数えたいときはa piece of paperを使います。ただし「論文」という意味のpaperは可算名詞なので、a paperは正しい表現になります。
正 I need a piece of paper to write this note.(紙が1枚欲しい)
正 I have to submit a paper by Friday.(金曜までに論文を提出しなければならない)

15. chicken(鶏、鶏肉)

誤 I ate two chickens for dinner and I’m still hungry.
なぜ不自然か 動物としての鶏を指すchickenは可算名詞ですが、料理としての鶏肉を指すchickenは不可算名詞です。この文脈では「鶏肉を食べた」という意味なので、2羽の鶏を丸ごと食べたことになってしまいます。
正 I ate chicken for dinner and I’m still hungry.
訳 夕食に鶏肉を食べましたが、まだお腹が空いています。

動物として鶏を数えるときは次のように使います。
例 There are two chickens in the yard.(庭に鶏が2羽います)

覚え方のコツとまとめ

可算・不可算の判断に迷ったときは、次の視点で考えると整理しやすくなります。

  • 種類や個体をはっきり区切れないもの(information、advice、furniture、equipmentなど、まとめて呼ぶ集合的な名詞)は不可算になりやすい
  • 素材や物質そのものを指す場合(paper、breadなど)は不可算、切り分けた1つの単位を指す場合は a piece of / a slice of などで数える
  • 同じ単語でも「動物」か「食材」か、「個々の出来事」か「経験の総量」かで可算・不可算が切り替わる場合がある

英作文をするときに「たくさんの」と書きたくなったら、まずmanyかmuchかを考える前に、その名詞が数えられる形かどうかを辞書で確認する習慣をつけると、こうした誤りは自然と減っていきます。迷った場合は、英和辞典よりも英英辞典で該当の意味に [U](uncountable)や [C](countable)の表示があるかを見る方法も、正確な判断の助けになります。