CEFR B1(中級)の英語例文と練習問題15+10選
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB1レベルは、「自立した言語使用者」の入り口にあたる段階です。ここでは欧州評議会が示すCEFRの一般的な記述に沿って、B1で扱われる文法・語彙の範囲を整理し、実際に使える例文と練習問題をまとめます。なお、CEFRのレベルは特定の英語試験のスコアと厳密に一対一で対応するものではありません。試験ごとの換算表を参考にする場合も、目安として捉えることをおすすめします。
B1レベルとはどんな段階か
CEFRの一般的な記述によると、B1レベルの学習者は次のようなことができるとされています。
- 仕事、学校、余暇などで普段よく出会う話題について、標準的な話し方であればおおよその内容を理解できる
- 旅行先で起こりそうな状況の多くに対応できる
- 身近な話題や関心のある事柄について、簡単な文章で意見や説明を組み立てられる
- 経験や出来事、夢や希望、野心について説明し、意見や計画の理由・説明を簡潔に述べられる
つまりB1は、単に単語や文法を知っているだけでなく、「自分の言葉でまとまった内容を伝えられる」段階に入ったことを意味します。A2までは短いやり取りが中心でしたが、B1では複数の文をつなげて一つのまとまった話を組み立てる力が求められます。
B1で扱う主な文法項目
B1レベルでは、A1・A2で学んだ基礎文法を土台にしつつ、より複雑な時制や構文が加わります。代表的なものを挙げます。
時制の広がり
現在完了形(経験・継続・完了)、過去進行形、未来進行形、過去完了形の基礎などが加わります。
例:
I have been studying English for three years.
(私は3年間英語を勉強しています。)
受動態
能動態と受動態を状況に応じて使い分けられるようになります。
例:
This bridge was built in 1930.
(この橋は1930年に建てられました。)
関係代名詞
who, which, that を使って、名詞を後ろから説明する文が作れるようになります。
例:
The man who lives next door is a doctor.
(隣に住んでいる男性は医者です。)
条件文(仮定法の基礎)
if を使った現実的な条件(第1条件文)や、仮定的な条件(第2条件文)の基礎が扱われます。
例:
If it rains tomorrow, I will stay at home.
(明日雨が降ったら、家にいます。)
If I had more money, I would travel abroad.
(もっとお金があれば、海外旅行をするのに。)
間接話法(伝達文)の基礎
He said that he was tired.(彼は疲れていると言った。)のように、人の発言を伝える表現が使えるようになります。
比較表現の拡張
比較級・最上級に加え、as … as を使った同等比較や、a little / much + 比較級 などの強調表現も扱われます。
B1で扱う語彙の範囲
B1の語彙は、日常生活の具体的な話題に加えて、以下のようなやや抽象的な話題にも広がります。
- 仕事やキャリアに関する語彙(experience, promotion, colleague など)
- 健康や生活習慣に関する語彙(symptom, exercise, diet など)
- 環境や社会問題への入り口となる語彙(pollution, recycle, community など)
- 感情や意見を述べるための語彙(disappointed, satisfied, in my opinion など)
A2までの「具体的なモノや行動を表す語彙」から一歩進み、B1では自分の考えや気持ちを説明するための語彙が増えていくのが特徴です。
B1レベルの例文15選
日常生活からやや踏み込んだ話題まで、B1で使う文法・語彙を含んだ例文を紹介します。
-
I have never been to Australia, but I would love to visit someday.
(オーストラリアに行ったことはありませんが、いつか訪れたいです。) -
She was cooking dinner when the phone rang.
(電話が鳴ったとき、彼女は夕食を作っていました。) -
This report was written by three different teams.
(この報告書は3つの異なるチームによって書かれました。) -
The restaurant that we visited last week has closed down.
(先週訪れたレストランは閉店してしまいました。) -
If I finish this project early, I will take a few days off.
(このプロジェクトを早く終えられたら、数日休みを取ります。) -
If I were you, I would ask for more information before deciding.
(もし私があなたなら、決める前にもっと情報を求めます。) -
He told me that he had already sent the email.
(彼はすでにメールを送ったと私に言いました。) -
This city is not as crowded as Tokyo.
(この街は東京ほど混雑していません。) -
My new job is a little more stressful than the last one.
(新しい仕事は前の仕事より少しストレスが多いです。) -
I have been trying to improve my English for a few months.
(私は数か月間、英語を上達させようとしています。) -
The number of people using bicycles has increased recently.
(自転車を使う人の数が最近増えています。) -
I was disappointed with the result, but I learned a lot from the experience.
(結果には失望しましたが、その経験から多くを学びました。) -
Could you explain why the meeting was postponed?
(会議が延期された理由を説明していただけますか。) -
Many people believe that recycling can help reduce pollution.
(多くの人が、リサイクルが汚染を減らすのに役立つと考えています。) -
By the time I arrived, the meeting had already started.
(私が到着したときには、会議はすでに始まっていました。)
練習問題10問
以下の空欄に適切な語句を入れて、文を完成させてください。解答は次のセクションにあります。
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I ( ) never ( ) sushi before I moved to Japan.
(日本に引っ越す前、私は寿司を一度も食べたことがありませんでした。) -
This building ( ) ( ) in the 1980s.
(この建物は1980年代に建てられました。) -
The woman ( ) works at the front desk is very kind.
(受付で働いている女性はとても親切です。) -
If it ( ) sunny tomorrow, we ( ) go for a picnic.
(明日晴れたら、私たちはピクニックに行きます。) -
If I ( ) more time, I ( ) learn another language.
(もっと時間があれば、もう一つ言語を学ぶのに。) -
She said that she ( ) already ( ) the report.
(彼女はすでに報告書を終えたと言いました。) -
My hometown is not ( ) big ( ) this city.
(私の故郷はこの街ほど大きくありません。) -
He was ( ) at his desk when I walked into the office.
(私がオフィスに入ったとき、彼は机で作業をしていました。) -
The number of tourists ( ) increased over the past few years.
(過去数年間で観光客の数が増加しています。) -
By the time we got to the station, the train ( ) already ( ).
(私たちが駅に着いたときには、電車はすでに出発していました。)
解答と解説
1. have / eaten
現在完了形(経験)です。過去のある時点までの経験を表すときは have + 過去分詞を使います。
2. was / built
受動態の過去形です。「建物が建てられた」という受け身の内容なので、be動詞の過去形+過去分詞になります。
3. who
関係代名詞です。先行詞が人(the woman)なので who を使います。
4. is / will
第1条件文(現実的に起こりうる条件)です。if節は現在形、主節は will + 動詞の原形になります。
5. had / would
第2条件文(仮定的な内容)です。if節は過去形、主節は would + 動詞の原形になります。現実には時間がない、という含みがあります。
6. had / finished
間接話法での過去完了形です。発言の時点よりさらに前に完了していたことを表すため、had + 過去分詞を使います。
7. as / as
同等比較の as … as です。否定文なので「〜ほど…ではない」という意味になります。
8. working
過去進行形です。ある過去の時点で進行中だった動作を表すため、was + 動詞のing形を使います。
9. has
現在完了形(継続・変化)です。「過去数年間で増加している」という継続的な変化を表すため、has increased となります。
10. had / left
過去完了形です。「駅に着いた」という過去の時点よりも前に「電車が出発していた」ことを表すため、had + 過去分詞を使います。
B1からB2へ向けて意識したいこと
B1では基本的な文法項目がひととおり揃い、自分の考えをまとまった文章で伝えられるようになります。次のB2レベルでは、these文法項目を使いこなす精度が上がるとともに、抽象的な話題(社会問題や仕事上の議論など)について、根拠を示しながら意見を述べる力が求められるようになります。
練習の際は、例文を暗記するだけでなく、自分の生活や意見に置き換えて文を作ってみることをおすすめします。例えば「If I had more time, I would …」の文型を使って、自分自身の状況で文を作ってみると、単なる暗記以上の定着が期待できます。
CEFRのレベル分けはあくまで目安であり、学習者によって得意な技能(読む・聞く・話す・書く)にはばらつきがあります。自分の弱点がどの技能にあるかを意識しながら、バランスよく学習を進めていくことが大切です。